馬術部で得られる知識・経験

馬に関する知識が得られ、他の体育会の部活動とは異なる貴重な経験ができます。
馬のお世話から始まる朝の早起きや、当番制での夜の馬の見張りやケアは、時間管理能力と共に、精神面、体力面が培われ、体育会に所属していたという点も就職活動では有利となり得ます。

また、馬という生き物を扱うため、言葉を話せない相手に対し気持ちを汲み取るコミュニケーション能力や、自立心と協調性も養われます。
当連盟や地区連盟の運営、或いは馬術部の運営を通じて企業で要求される“経営”というものも学ぶことができます。経営計画には当然かかる経費の捻出が含まれ、資金・経費の管理が要求されますが、これらを「マネジメントする」という経験も得られます。

このように馬術部は馬を通じて人間性を豊かし、社会人として通用する人材を輩出する、とても魅力的な運動部です。




馬術部の経験は就職に有利?

馬術部で培ったリーダーシップや自律性、自分らしさを発揮した経験が、企業から求められるのは事実です。
自分らしさ含め、強くアピールできるものがあるという点では有利だと言えますが、それを言語化できることが重要になります。

体育会学生なら当たり前のようにやっている練習内容の設計や改善、個々の技術力向上、チーム作りなどは、自分で考え行動できる実行力や、信頼関係構築力として就活の場面では高く評価されることが多いスキルになります。

また、身だしなみや姿勢の良さを問われる競技という点も、馬術部学生が就活の際に評価されやすいポイントです。




馬術経験者を求めている業界・業種

馬術経験者を求めている職業としては、JRA、JRAグループ会社、全国乗馬倶楽部振興協会等、厩務員(未来は調教師)、全国乗馬倶楽部振興協会、乗馬クラブでのインストラクター、講師、審判、牧場(生産・育成)、馬具屋、馬場整備など馬産業において多岐に渡ります。

また、馬以外の仕事に就く卒業生は、広告業界やスポーツ業界、IT業界、運送業界、公務員など、多方面の分野で活躍しています。






JRAはこんな人材を求めている

JRA職員の他にも「調教師」・「騎手」といった厩舎関係者、あるいは「馬主」「生産者」など、様々な人達によって、JRAの仕事は構成されています。
立場の異なる人々との接点も多いため、自分の意見に固執せず、周りの意見にも耳を傾けることのできる柔軟性や周りを調整していくことのできる能力も重要となってきます。

その他、開催業務では発売窓口で勝馬投票券の販売を行うアルバイトや来場者の整理誘導を行うアルバイトの指導・労務管理を行うため、高いコミュニケーション能力が求められてきます。

就職実績と募集企業一覧

馬産業

一般

  • 株式会社ワイ・ディー・シー
  • 大日製罐株式会社
  • 自衛隊体育学校
  • 日本郵便株式会社
  • 日本放送協会(NHK)
  • 全日本空輸株式会社(ANA)
  • 富士通株式会社
  • KDDI株式会社
  • PwCコンサルティング合同会社
  • SMBC日興証券株式会社
  • 三菱電機株式会社
  • 三菱重工業株式会社
  • 株式会社電通
  • 株式会社東急エージェンシー
  • 株式会社大広
  • 株式会社テレビ朝日
  • 静岡朝日テレビ
  • 株式会社スノーピーク
  • 株式会社ノエビア


学校と学馬連の連携・学生への就職支援内容


全日本学生馬術連盟では、学生が早い時期から自らの将来を考え、職業観や就労観を醸成するために、現役学生とOBとの交流の機会を設けること、大学スポーツ協会であるUNIVASの主催する就職セミナー(企業×運動部学生のマッチングイベント)へ積極的に参加することを推奨しています。

また、当連盟主催のイベントとして【馬産業の企業】と【馬術部学生】を繋げるマッチングイベントも計画予定です。
その他、馬術部学生にとって有意義な就職に関するセミナーやイベント情報は、定期的に当ホームページでもアナウンスしていきます。

先輩たちの馬産業での活躍はもちろん、それ以外の分野(一般企業)でも活躍している先輩たちの就職ネットワークは、馬術部学生にとって大きな強みになっています。



卒業後も続くお付き合い


馬業界に就職した場合は、大学の枠を超えて多くの学生馬術出身者が全国で働いている為、競馬界・乗馬界問わず、多くの人と関わることが可能です。
馬産業同士の定期的な情報交換はもちろん、働く業界は違えど、馬術部で苦楽を共にした仲間は”第二の家族”のような存在の為、卒業後も家族ぐるみの交流や、仕事上のネットワーク構築にも生かされています。

大学によって開催頻度は異なりますが、毎年のようにOBたちで集まり、現役学生の活躍ぶりやお互いの仕事の近況について話し合うなど、OB達にとって卒業後も大切なコミュニティの一つとなっています。
社会で活躍する先輩による講演会や、懇談会など、学生が上の世代と繋がるキッカケになるようなイベントを企画していきますので、少しでも将来を考えるための身近な相談相手や就活の情報収集の場として、ぜひ有効活用してみて下さい。